2011年3月13日日曜日

福島第一原発(知人からのメール)⑯

知人からのメールを転載していますが、その知人から今回の一連のメールについての情報元等についてメールが来ましたので、それも転載しておきます。
尚、個人名が入っているので、その部分は修正しています。

また、昨夜8時に原子炉を設計した技術者も交えたNGO主催の記者会見が行われました。今日も予定されているようです。
以下のリンク先で見られます。ぜひみてください。
http://www.cnic.jp/modules/news/

以下、転載文
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経緯をすこし説明しておきます。

地震発生当日11日の19時半頃に朝日新聞のネット版に以下の記事(「福島第一原発で炉心緊急冷却装置停止の可能性 溶融危惧」)
が出ました。
ぼくは原発のことはド素人ですが、それでもこれはかなり重大なことではないかと思い、知人たちに更なる情報を尋ねました。
しばらくして是永さんがブログに載せてくれた一連のメールを、主にUさんからもらうようになったということです。

知人のUさんもいわゆる専門家ではありませんが、自分なりに(原発反対の立場から)勉強してきた人です。
Uさんの技術説明や予断には誤りが含まれることもあるかもしれませんが、それでも大事に至る前に最低限の知識と心構えをしておくには有益だと思います。
本来はテレビラジオがあらゆる専門家を招いて、今起こっていることの説明と今後どういう事態が予想されるか、その最悪を含めて的確で十分な情報を提供して、被災者視聴者を安心させるべきです。
しかしずっとNHKなどを聞いていましたが、「まだ大丈夫」「まだ大丈夫」という論調を繰り返すうちに事態が進展しゆき、これはパニックを恐れるあまりに後手後手になっている感が強まっていきました。
しかし、大丈夫といい続けて情報を公開せず、いざ最悪の状態になったときにいきなりそれを公表しても、むしろ逆にパニックを招くのではないかと思います。
さすがに爆発のあとは新聞各社も踏み込んだ報道になってきていると思いますが。

昨夜8時に原子炉を設計した技術者も交えたNGO主催の記者会見が行われました。今日も予定されているようです。
以下のリンク先で見られます。ぜひみてください。
http://www.cnic.jp/modules/news/

福島第1の1号基は海水注入をやっているようですが、他にも1号基を後追いしている炉がいくつかあるようです。
いずれにしてもIAEAが深刻な懸念を表明しているように、事態は予断を許しません。


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福島第一原発で炉心緊急冷却装置停止の可能性 溶融危惧

 経済産業省の原子力安全・保安院によると、11日午後4時すぎ、東京電力から福島第一原子力発電所の1、2号機で、炉心を冷やす緊急炉心冷却シ ステム(ECCS)が動かなくなった可能性があるという連絡が入った。炉心が十分に冷却できない状態が続くと、炉心溶融など極めて危険な状態になる恐れが ある。

 保安院によると、地震で原子炉は停止し、核反応は停止した。だが、核燃料の熱が出続けているため、炉心に水を入れて冷やす必要がある。炉心に残る蒸気で注水する隔離時冷却装置は動いているが、本来なら、炉心を冷やす最後の手段であるECCSも作動するはずだった。

 だが、停電に加え、非常用発電機の停止も重なり、ECCSが作動しない状態が続いている。隔離時冷却装置が確実に働けば炉心は冷却されるはずだが、東電は緊急事態に備え、電源車による電源復活を急いでいる。

 東電は原子力災害対策特措法に基づく「特定事象」を適用、経産省と福島県、地元自治体に通報した。

転送者付記:発信者のUさんは原子力の研究者でも技術者でもなく、在野の個人で主に東南海地震における浜岡原 発の事故予測などについて自分で学習されてきた方です。ですので技術者なら断定しないような予想や予測もときには混じるかもしれませんが、それを差し引い ても私は有意義だと思ってみなさんに転送しています。そのあたりはお含みおきください。本当をいえば、Uさんのやってるようなことをメディアがちゃんとや るべきだと思います。原子力の専門家の解説としては、原子力資料情報室(脱原発を目指すNGO)の記者会見をお勧めします。原子炉設計者などによる見解が 逐次発表されています。
原子力資料情報室http://www.cnic.jp/modules/news/

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