2010年8月19日木曜日

NHK「ちょっと変だぞ日本の自然」を観て

椋川で撮影があったこの番組。残念ながら椋川の場面が大幅にカットになっていました。
佐渡島のテーマと被っていたので、それで(椋川の場面が)カットになったんだろうなぁ・・・・と勝手に推測しながら観ていました。
椋川の子どもたちの場面は一瞬でしたが冒頭部分で写っていて、ビデオに録画した私の親たちから早速電話がかかり、「スローで見たら結構写ってるやん!」と嬉しそうでした(笑)。
番組を観て感じたのは、奥日光などと同じような現状が椋川でもあり、とても身近な話題と感じました。
ただシカの増加によって「多様性が失われる」という事も大問題なのですが、「人が手を入れなくなることによって里山が奥山に戻っていく・・・」なら未だ良くて、私の認識では山が雑木山が消えていくほどの問題があると考えています(シカの増加の影響)。確かに「数百年かかるとされる自然の大きな変化の過程に過ぎない現象」かもしれないのですが、シカの増加による斜面の土壌浸食はかなり深刻です。 椋川の奥の谷では谷が斜面から流出した土砂で埋まり、下草が全くなく、細い樹木もほとんど全て皮をはがれて枯れてしまっているところがあります。このような場所を直接見ていると、とても「奥山に戻っていく」とは考えられません。こういう状況が放置されれば、生物多様性が失われるのはもちろん、土砂災害が頻発するなどの被害も今後増えていくと思うのです。
今回の番組は「生物多様性」がテーマになっており、またゴールデンタイムでの放送ということもあって、ソフトに仕上げた印象がありますが、問題はかなり深刻ですぐにでも取り組んでいかねばならない状態になっています。来年は「明日はないぞ!日本の自然」くらいの勢いの番組でもいいのかもしれません。
また自然もですが、過疎化・高齢化により暮らしの文化もどんどん消えて行きつつあります(それと連動して自然も変わっていっているのですが)。 消えゆく暮らしや文化に焦点を当てた番組を作ってもらいたいですね。。。。

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